【DX講座】 -2章- 成果を見極めつつ、コストをかけていく

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今回は2章にになります。

目次

DXの2つの切り口

①業務を抜本的に変える

業務プロセス再構築、マーケティング強化など

巨額の投資が必要になり、成果はすぐには出ませんが、うまくいけば結果的には大きな成果を生み出します。

②改善の延長でとらえる

データの見える化、現場の身近な課題解決に活用する

改善活動の延長としてDXを導入すれば少ない投資でDXをスタートでき、その延長で抜本的なビジネス変革も可能になる。スモールスタートでも、しっかり改善できる。

■実情に合わせてスタートすればいい

巨額な投資を行大きい項目から改善していくのか、身近な課題のデータの見える化など課題解決の延長のスモールスタートするのかは、会社の状況次第です。

DXを活用して事業を変えるとまず決めること

①社長がDXとは何かを勉強する

とりあえず今日からスタートする。
今日しない人は、明日もしない。

『明日やろうは、馬鹿やろう』

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②社内を見回してDXを活用。どんなことをやりたいかを考え、DX推進を決断する

人任せにせず自分の目で見て、何がしたいか方向性をまず決めないと、やっていくことがブレてしまいます。

社長が主導してDX推進の準備を始める

①幹部社員にDXとは何かを学ばせ、推進していくための障害を取り除く(いわゆる根回し)

社内のIT人材任せにせず、みんなで学ぶことを社内に理解してもらうことが大事

②社内にIT活用ができる若き実務の『親衛隊』を作る

簡単な計画設計、要件定義、プログラミング(Pythonなど)を選抜した若手に学ばせる。

可能であれば社員の10%程度にこのスキルを身につけさせる

具体的な案件を決め、DX推進を開始

①幹部社員に簡単なDX案件を発案させ、親衛隊を使って小さなDX成功事例を作る

②成功事例を使って、社長がDX推進を宣言

③徐々に大きなDX案件を推進していく

業務プロセスの抜本的な改善を企画・実行していく。
DX推進部門の設置を行う

④並行してDX推進に必要な人材の教育・確保

DX推進部門だけではなく、全社において業務内容に精通し、デジタルで何が出いるかを理解し、DXの取り組みをリードする人材mその実行を担っていく人材の教育・確保を行う。

社長が知っておくべきITに関する基礎知識

①基礎用語の理解

サーバとは?ホストとは?ASPとは?クラウドとは?5Gとは?などを知っておく。用語や内容において勉強していくこと。

②システム特有の仕組み

データベースとネットワークのあらまし

③業務フローの書き方

業務処理の流れをかけること

④システムリスク

ハッキング、情報漏洩、データ消失、システムダウンなど

各種ITシステムの得意なことと限界を知る

①システムが得意なのは反復処理、連続処理など

②人ができない、複雑なことはITでもまずできない。

IT化するにはまず人ができるように業務を整理するべき

③1,000名が同時に使う、WEBシステムは開発や運用が難しい。

システムはなんでも可能と思わないこと

システムにかかるコスト

①ハードウェアのコスト

ノートパソコン、サーバ、電気代などの維持

②クラウドなどのWEBサービスの利用料

知らない人からするとシステムの利用料は思っているより高いことが多い

③システム開発コスト

外注費、システム開発の見積もり方法など

ASP・システムを導入することがDX化ではない

■間違ったシステム導入は会社を不幸にする

最高のシステムを開発・導入すると生産性は100倍以上になる

自社の効率化されたあるべき姿の業務にピッタリのシステムを構築すれば生産性は劇的に上がる

あるべき業務フロー構築は社長の極めて重要な仕事

SIerに依頼しオーダーメイドの仕組みを作ったほうがASPをつなぎ合わせるより生産性が高い可能性がある

⇒DXは他人任せではなく、社長主導で実施すべき最重要な仕事
 ITコストはケチらないほうが良い

社長主導、丸投げをしない、内製化と外注をい使い分ける

①誰であれ、事業の本質を分かっていないものに丸投げしない 

費用対効果の悪い『現場のこだわり』システムができる
業者丸投げだと、設計、開発、運用のコストがかかりスピードも遅い

②内製化と外注の使い分け

設計は内製化中心、開発は外注中心がスピードとコストを総合すると役割分担が良い

③ASPは単体で独立している業務なら導入を進めるべき

生産、開発、営業、経理などのシステムは最高の使い勝手にすべきなので、内製化かフルカスタマイズにする

④システム導入時は徹底的な教育と社内販促

高価なシステムでも、使ってもらわないと意味がないので社内の教育と販促コストは覚悟する。

社長が少しITやデータを勉強して噛みこむべき

ITは教育できる

■IT人材は容易に増やせる

プログラミングを勉強したことがなくても、短期間の教育でIT人材は増やすことが可能

■ITエンジニア向きのとくせいを持つ人材は意外と社内に多い

小さな点にこだわりがあったり、集中力がある人材はプログラミングに向いている。一般的な業務特性と異なる場合も多い。

■ITエンジニアを転用して教育できる

プログラミングをはじめ、IT開発で必要な知識、スキルは多いが、初級教育であれば、わずか2週間で習得可能

社内の人材なので業務を知っているため、的確な設計・開発が可能

■Slerへの依頼と社内で実施する部分を分けて考える

IT人材は育成できるとしても、本業はシステム開発ではない企業は、役割分担を考えたほうが安くシステムが開発できる。

まとめ

今回は社長向けの内容になっています。

社内のDX化にはまずは社長が理解し、船頭を切って初めて行く必要があります。すべて下に任せてしまっては、軸になる改善ができません。

社長の熱い気持ちを、社内全員に伝えることで、本当のDXができると思います。

コストもかかることが多いので、段階を踏んでぶれないようにしっかり勉強してDX化を進めていきましょう!

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