ネットショップの運用をしていく中で、どうやって配送を効率よく行うかが重要になってきます。
その為には以下のことを考える必要があります。
- どこに倉庫を借りるのか
- いつく倉庫を借りるのか
- システムは何を導入すべきなのか
今回は複数倉庫から出荷をすることのメリットや必要なことについて解説していきます。
複数倉庫から出荷するメリット3つ
複数拠点で出荷するメリットってなに?
複数倉庫から出荷するメリットはいくつかあります。
今回は、メリット3つについて解説していきます。
■配送コストの削減
配送料は遠くになればなるほど、高くなります(当然ですけど)
関東の倉庫から関東より、関東から九州へ送ると、配送料は高くなってしまいます。
また最近の配送料の高騰により、コストが増えてしまいます。
コストは少しでも減らしたいのは、ビジネスの基本です。
■出荷業務の停止リスクの回避
自然災害などによる出荷業務の停止リスクを、複数の倉庫を持ちリスク回避する企業が増えてきています。
上記以外にも、配送業者も雪や大雨による集荷ができなくなる場合もあります。
出荷できないとネットショップ専門だと、死活問題になりますからね。
■配送日数の短縮(リードタイムの短縮)
出荷してからお客様宅へお届けまでの日数の短縮が可能です。
関東から九州まで2~3日かかる場合がありますが、九州内の出荷ですと、翌日には届けることが可能です。
Amazonprimeやアスクルなど素早く届くことが、サービスにつながりますので、他社と差別化をはかるためには必要な項目になります。
・配送先に近い倉庫から出荷することで、配送料の削減
・災害などにより出荷業務の停止、雪や大雨による集荷や配送停止の回避が可能
・早く届けることによるサービスレベルの改善、差別化
複数拠点から出荷するデメリット
よくないところあるの?
良い点ばかりではありません。
今回は、デメリットについても解説します。
■分納が発生する可能性がある
複数の倉庫で出荷する場合、一か所の倉庫に在庫が足りない場合は2カ所から出荷する必要があります。(運用ルールや規約によりますが・・・)
分納出荷する際は、2カ所からの送料が必要になるため、ある程度精度の高い在庫コントロールが必要になります。
■各倉庫の経費が発生
複数の倉庫を運営するため、倉庫を維持するためのコストが発生します。
コスト:家賃・作業費(または人件費)・設備費など
契約状況によって項目は変わります。
■在庫管理の複雑化
複数に在庫を持つため、どこに何を置くのかを考え続ける必要があります。
上記でも述べたように、分納のリスクも発生しますので、注意が必要です。
■受注の振り分けが必要
複数の拠点で出荷する場合、受注をどこの拠点から出荷するのかを振り分ける作業が必要になります。
一般的な受注管理システム(OMS)では対応していないこともあり、別途システムの導入や受注管理システムのカスタマイズが必要になる場合があります。(意外と高いです)
受注管理システムによっては運用でカバーできるものもあります。
デメリットが多いような気もしますが、意外とシステムや運用でカバーできることも多いです。
・分納の発生リスク
・倉庫が複数でコストが増える
・在庫の管理が複雑になる
・受注の振り分けが難しい
受注振り分け機能が必要
受注の振り分けって難しいの?
上記で説明しましたが、運用側としてデメリットの中で一番ネックは受注の正確な振り分けです。
在庫と拠点を見て正確に振り分けるのは、意外と難しいのです。
なぜなら、
- 地域でわかれた倉庫にあるのか?
- 逆側の倉庫にも在庫があるのか?
- ない場合はどうすか?
などの条件が一気に複雑になってしまうからです。
基本は受注管理システムで振り分けることが一般的ですが、WMSで振り分けることも可能です。
私は会社ではTEMPOSTARを使っていましたが、複数出荷拠点の機能はありましたが、在庫と住所で受注を振り分ける機能はカスタマイズみたいです。
機能がないため、無理やり自作ツールを作って対応していました。
・複数倉庫で出荷する場合は、振り分け機能のあるシステムの導入が必要
どういうショップが向いているの?
結局、今の状況は複数倉庫の出荷にむいているの?って思われるかもしれませんね。
簡単に説明すると以下の条件に該当する場合はお勧めです。
- 取扱商品が少ない
- 出荷件数が多い
- 異形物が少ない
取扱商品が少ない
複数に倉庫を借りて出荷するということは、それだけ在庫を多く持たないといけません。
そのため、在庫のリスク増えてしまう、在庫の管理が難しくなるなどの理由があるため向いていません。
出荷件数が多い
出荷が多いと、近くの倉庫から出荷することが増えてくるため配送コストの削減メリットが大きくなります。
また、倉庫を借りるのも費用がかかります。
必要分だけ借りたら?と思われるかもしれませんが、事務所や作業スペースなどのスペースも必要なためコストが割高になります。
そのため、できる限り出荷を増やして、複数倉庫で出荷するメリットを最大限に活かした方が良いということです。
異形物が少ない
そもそも異形物はECには向いていません!
異形物は配送コストももちろんですが、在庫ストックにも工夫が必要なため無駄なコストが発生しやすくなります。
上記に当てはまらなくても、複数でしても成り立つ場合もありますが、あまりお勧めはしません。
・取扱商品が少ない
・出荷件数が多い
・異形物が少ない
まとめ
EC事業で生計を立てていくなら、複数倉庫を持つべき!
複数倉庫を持ちメリットは、災害時などの出荷業務が止まってしまうリスクの回避は特に大きいと思います。
EC専業の場合、出荷が止まってしまうと収入が入りません。
実際に雪の影響で、運送会社が集荷に来なかった時にはクレームにもなるし、収入も止まってしまうしで、最悪だったこともあります。
配送料については、業務委託することでコストを抑えることも可能です。
業務委託をすることで、配送料以外にも人件費や賃料も抑えることも可能です。
よりネットショップを目指していきましょう!
ネットショップの運用をしていく中で、どうやって配送を効率よく行うかが重要になってきます。
その為には以下のことを考える必要があります。
- どこに倉庫を借りるのか
- いつく倉庫を借りるのか
- システムは何を導入すべきなのか
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