2026/03/13 メジャーSQは「幻」に?原油高と円安のダブルパンチで日本株続落の深層

サラリーマン投資家のないとです。 本日は、3月のメジャーSQ(特別清算指数)算出日ということもあり、朝方から非常に荒い値動きとなりました。

メジャーSQとは、先物とオプションの決済期日が重なる3ヶ月に一度の大きな節目です。
本日のSQ値は52,909.45円と算出されましたが、寄り付き直後に一時1,200円近く暴落し、まさに嵐のような時間帯がありました。

サラリーマンとして、汗水垂らして稼いだ軍資金を守り抜くためには、こうした波乱の日にこそ冷静な分析が必要です。 本日の市場概況と、明日以降の戦略を詳しく紐解きます。

目次

本日の市場概況

日経平均株価の最新情報

本日、2026年3月13日の日経平均株価は大幅続落となりました。 主要な数値は以下の通りです。

・始値:53,587.30
・高値:54,065.31
・安値:53,286.69
・終値:53,819.61(前日比 -633.35 / -1.16パーセント)

日中の値動きと下落要因

寄り付きからメジャーSQに絡んだ思惑的な売りが先行しました。 朝方9時3分には、前日比1,166円安の53,286円まで売り込まれ、投資家の間に緊張が走りました。 その後、SQ値が決まると一旦買い戻される「SQ通過後の買い」が見られ、下げ幅を縮小しましたが、節目の54,000円台を維持することはできませんでした。

市場全体がなぜこれほど大きく動いたのか、その理由は主に以下の3点です。

  1. 地政学リスク再燃と原油価格の高騰 中東情勢の悪化、特にハメネイ師の反米強硬姿勢の声明やタンカー攻撃の報道を受け、原油先物価格が急騰しました。
    インフレ再燃への懸念がリスクオフ(投資回避)の動きを強めました。
  2. 「有事のドル買い」による急激な円安進行 中東の緊迫化を背景に、安全資産とされるドルに資金が集中。
    ドル円相場は一時1ドル159円台後半まで円安が進み、輸入コスト増による企業業績への悪影響が嫌気されました。
  3. 米テック株安の連鎖とメジャーSQに伴う需給の乱れ 前日の米国市場で半導体関連株が軟調だった流れを引き継ぎ、本日のSQ算出に絡む持ち高調整の売りが重なったことで、ハイテク株を中心に断続的な売りが出ました。

寄与度・セクター分析:指定銘柄除く市場の動き

本日の日経平均を押し上げた寄与度上位銘柄

市場全体が1パーセントを超える下落となる中で、逆行高を演じた銘柄には強い買いの意志が感じられます。

フジクラ(5803)

寄与度 プラス27.41円

解説 本日の上昇寄与度トップです。AIデータセンター向けの光ファイバー需要が依然として強く、地合いが悪い中でも3パーセントを超える大幅続伸となりました。インフラ需要という確固たる裏付けがあるため、リスクオフ(投資回避)局面でも資金の逃避先として選ばれています。

株探リンク https://kabutan.jp/stock/?code=5803

信越化学工業(4063)

寄与度 プラス21.73円

解説 半導体ウエハーの世界的企業として、底堅い動きを見せました。メジャーSQに伴う需給の乱れで半導体セクターが売られる中、素材系の同社は2パーセント超の上昇。実体経済の堅調さを背景に、安定した買いが継続しています。

株探リンク https://kabutan.jp/stock/?code=4063

レーザーテック(6920)

寄与度 プラス16.04円

解説 ボラティリティ(価格変動幅)の大きい同銘柄ですが、本日はプラス3.30パーセントと自律反発の動きを見せました。前日までの下げが激しかった分、リバウンドを狙った短期資金が流入し、指数の下支えに回りました。

株探リンク https://kabutan.jp/stock/?code=6920

本日の日経平均を押し下げた寄与度下位銘柄

本日の下落の主因は、寄与度上位の常連である値嵩株(株価が高い株)への集中攻撃でした。

アドバンテスト(6857)

寄与度 マイナス227.29円

解説 本日の暴落の最大の戦犯です。1銘柄で日経平均を220円以上も押し下げました。メジャーSQに絡む裁定解消売り(先物と現物の価格差を利用した売買の決済)が集中し、3.47パーセントの急落。米テック株安の流れも引きずり、指数の重石となりました。

株探リンク https://kabutan.jp/stock/?code=6857

東京エレクトロン(8035)

寄与度 マイナス141.39円

解説 アドバンテストに次ぐ押し下げ要因となりました。3.55パーセントの下落となり、半導体製造装置セクターへの逆風が鮮明です。昨日のリバウンドで期待を抱かせましたが、本日のSQ算出を機に再び需給が悪化した形です。

株探リンク https://kabutan.jp/stock/?code=8035

ソフトバンクグループ(9984)

寄与度 マイナス136.38円

解説 地政学リスクの再燃による有事のドル買いとリスクオフの流れを受け、4.54パーセントの大幅下落。同社が投資する海外テック企業の価値毀損が改めて意識され、指数全体の足を大きく引っ張る結果となりました。

株探リンク https://kabutan.jp/stock/?code=9984

寄与度に与えた銘柄についてのまとめ

本日の市場を総括すると、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループの3銘柄だけで、日経平均を約505円も押し下げています。 これは本日の下げ幅633円の約8割をこの3社が占めている計算です。 つまり、市場全体が総崩れというよりは、指数のウェイトが高い一部の値嵩株がメジャーSQの需給に飲み込まれたという側面が強いです。 一方で、フジクラや信越化学などの優良株には着実な買いが入っており、選別投資の重要性が浮き彫りになりました。 メジャーSQという嵐が過ぎ去り、来週からは真の企業価値に基づいた相場が展開されるはずです。

重要ニュース

本日の市場は、3月のメジャーSQ算出という大きな節目を迎え、朝方から非常に荒い値動きとなりました。パニック的な売りと買い戻しが交錯する中で、今後の相場展開を占う上で避けて通れない3つの重要ニュースを解説します。

1. 3月限メジャーSQ算出。日経平均は算出値を下回る波乱の幕開け

解説 本日は3ヶ月に一度のメジャーSQ(特別清算指数)算出日でした。注目のSQ値は52909.45円と算出されました。寄り付き直後に日経平均がこの値を一時1200円近く下回る場面があり、市場では需給の乱れに対する極限の緊張感が高まりました。メジャーSQ通過後はアク抜け感から一時的に下げ幅を縮小する動きも見られましたが、結局はSQ値を下回る水準で引けており、依然として不安定な需給バランスが継続していることを示唆しています。

市場に与える重要度:☆☆☆☆☆

2. 中東情勢の緊迫化。タンカー攻撃報道を受け原油先物価格が急騰

解説 地政学リスクが再び相場の重石となっています。イランの新指導者による強硬な声明に加え、ホルムズ海峡付近でのタンカー攻撃報道が伝わったことで、原油先物価格が急騰しました。エネルギー価格の上昇は、輸送コストや製造コストの増大を招き、特に輸入に頼る日本企業の業績を直接的に圧迫します。昨日のリバウンドで緩みかけた市場のセンチメントを冷やし、リスクオフ(投資回避)の売りを再燃させる最大の要因となりました。

市場に与える重要度:☆☆☆☆

3. 円安一時159円台後半。財務相による市場牽制と為替介入への警戒感

解説 為替市場では、中東情勢の緊迫化を背景とした有事のドル買いが加速し、1ドル159円台後半まで円安が進みました。これに対し、片山財務相は閣議後の記者会見で、急速な変動を牽制する強い発言を行いました。実弾による為替介入への警戒感が一段と強まったことで、輸出関連株への追い風となるはずの円安が、逆に不透明感として嫌気される歪な構造となっています。輸入物価の上昇による国内インフレの長期化懸念も、投資家心理を圧迫し続けています。

市場に与える重要度:☆☆☆

本日の重要ニュースまとめ

本日はメジャーSQという巨大な需給イベントに、地政学リスクと急激な円安というマクロの悪材料が重なった一日でした。

・メジャーSQを通過したことで、先物主導の極端な乱高下には一区切りがつきました ・原油高と円安の同時進行が、日本企業の収益見通しを不透明にしています ・週明け以降は、SQ後のポジション整理が進む中で、実体経済に基づいた真の銘柄選別が始まります

メジャーSQという嵐を抜けたとはいえ、外部環境の視界は依然として不良です。ブラック企業を脱出するための大切な種銭を守るには、今は無理にフルスイングする局面ではありません。

ないと’s 投資判断:2026年3月13日 メジャーSQ通過を受けて

結論 現在は「慎重な様子見」および「ポートフォリオの守りを固める局面」です。メジャーSQという大きな需給イベントを通過したものの、外部環境の不透明感が強まっており、積極的にリスクを取る場面ではないと判断します。

理由・根拠

  1. 地政学リスクの急激な高まり 中東でのタンカー攻撃報道と原油価格の急騰は、日本企業にとってコスト増という直接的なダメージとなります。週末を控えたこのタイミングで、週明けの不測の事態に備える必要があります。
  2. 為替介入への極限の警戒感 ドル円が160円に迫る中、政府・日銀による実弾介入の可能性が非常に高まっています。介入が実施されれば、輸出株を中心に一時的なパニック売りが発生するリスクがあり、買い向かうには分が悪すぎる状況だ。
  3. SQ後の需給の不安定さ 本日の日経平均はSQ値を下回る場面が多く、需給が完全に好転したとは言えません。値嵩株の売り圧力が依然として強く、来週以降の底堅さを確認するまでは静観が妥当です。

今後の具体的なアクション

・現金比率(キャッシュポジション)を50パーセント以上に維持してください。 ブラック企業脱出のための大切な種銭を、予測不能な地政学リスクに晒してはいけません。現金も立派な資産です。

・保有銘柄の逆指値を最新の安値水準に引き上げてください。 万が一、週末に事態が悪化した場合に備え、自動的に損切りが行われる設定を再確認してください。資産の致命傷を避けることが最優先です。

・週末のニュースで中東情勢と米国の反応を注視してください。 特に原油価格が一段と上昇するかどうかが、月曜日の日本株の命運を握ります。

・新規の買いは「財務が盤石なディフェンシブ銘柄」に限定してください。 景気左右されにくい通信やインフラ系、かつ配当利回りが高い銘柄であれば、監視リストに入れておく価値はあります。ただし、成行ではなく、指値で安く待つ姿勢を徹底せよ。

最後の一言

メジャーSQという嵐を抜けた自分をまずは褒めてあげてください。相場が荒れている時こそ、何もしない勇気が必要です。資産を守り抜いた先にのみ、ブラック企業からの脱出という自由が待っています。冷静に、強かに、週末を過ごしましょう。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次