投資家の皆さん、今日もお疲れ様です。サラリーマン投資家のないとです。 昨日の歴史的な2000円超の暴落を受け、本日の市場がどう動くのか、固唾をのんで見守った方も多いでしょう。自由を掴み取るための道筋は、決して平坦ではありません。パニックに飲み込まれず、冷徹な視点で本日の市場を振り返り、次の一手を考えていきましょう。
本日の市場概況

本日の主要数値(2026年3月5日 大引け)
・始値:54410.22円
・高値:54890.55円
・安値:53820.10円
・終値:54310.85円(前日比 +65.31円)
本日のマーケットは、昨日の大幅下落を受けた自律反発(下がりすぎた反動で一時的に上がること)を期待する動きから、小幅に上昇して始まりました。しかし、日中は買いが続かず、安値を更新する場面もあるなど、極めて不安定な値動きとなりました。午後はやや持ち直したものの、昨日の損失を埋めるにはほど遠い、様子見ムードの強い一日だったと言えます。
市場が足踏みした理由は以下の通りです。
- 米国市場の不透明感 米国のハイテク株を中心に売りが継続しており、日本市場にとっても強い重石となりました。
- 円高水準の定着 1ドル140円台前半という円高水準が維持されており、輸出企業の収益悪化懸念が払拭されていません。
- 地政学リスクの継続 中東情勢のさらなる悪化に対する警戒感が根強く、積極的な買い注文を入れる投資家が限定的でした。
寄与度・セクター分析

本日の市場を支えた勢力と、足を引っ張った勢力を分析します。
指数を押し上げた寄与度上位銘柄
アドバンテスト(6857)
寄与度:+276.76
解説: 本日の反発の最大の立役者です。 昨日までパニック売りにさらされていた半導体セクターですが、米国市場でのハイテク株買い戻しを受けて、強烈な買い戻しが入りました。 短期的な売られすぎを示唆する指標が点灯していたこともあり、自律反発(下がりすぎた反動で上がること)のエネルギーが爆発した形です。
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ソフトバンクグループ(9984)
寄与度:+126.75
解説: 前日比4.26パーセントの上昇となり、指数を大きく牽引しました。 世界的なリスクオフ(リスクを避ける動き)が和らいだことで、同社が保有するAI関連資産への再評価が進みました。 地政学リスクという砲火が一時的に小康状態となったことで、攻撃的銘柄(グロース株)に資金が戻っています。
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東京エレクトロン(8035)
寄与度:+103.29
解説: 半導体製造装置の巨頭も、100円を超える寄与度で復活を遂げました。 昨日の暴落でバリュエーション(株価の妥当性評価)が適正水準まで引き下げられたと判断した機関投資家が、再び陣地を構築し始めています。
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指数を押し下げた寄与度下位銘柄
ニトリホールディングス(9843)
寄与度:-8.77
解説: 本日の全面高の展開において、数少ない押し下げ要因となりました。 昨日の円高進行が一段落したことで、円高メリット銘柄としての買い意欲が減退しました。 市場の関心がディフェンシブ(防衛的銘柄)から、再びハイテクや輸出株の反発に移ったため、資金が流出した形です。
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トヨタ自動車(7203)
寄与度:-6.52
解説: 指数全体が1000円上げる中で、小幅ながらマイナス圏で引けています。 昨日の急激な円高による収益悪化懸念がまだ尾を引いており、輸出主力部隊への買いは慎重な姿勢が続いています。
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ネクソン(3659)
寄与度:-5.95
解説: ゲームセクターの中では独歩安の展開となりました。 好調な地合いに乗り切れず、独自の需給要因や利益確定売りに押された形です。 有事のパニックが去った後は、このように個別の業績や材料に基づいたシビアな選別が始まります。
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寄与度に与えた銘柄についてのまとめ
本日の寄与度分析から見えるのは、明確な「リベンジ相場」です。 指数を押し上げたのは、昨日まで徹底的に叩き売られていたアドバンテストや東京エレクトロンといった半導体・ハイテク部隊でした。 地政学リスクの砲火が止んだ隙を突き、空売り部隊の買い戻し(ショートカバー)と押し目買いが重なり、記録的なリバウンドを引き起こしました。
一方で、昨日まで耐えていたニトリやトヨタといった銘柄が本日の上昇に乗り切れなかった事実は重要です。 これは市場の関心が「生存」から再び「成長」へと瞬時に切り替わったことを示唆しています。 ただし、寄与度下位銘柄の下げ幅は上位の上昇幅に比べて極めて小さく、市場全体としては強気派が圧倒した一日だと言えます。
重要ニュース:市場を揺るがす3つの核心
サラリーマン投資家の「ないと」として、本日の市場を揺るがした核心的なニュースを3つピックアップして詳しく解説します。
中東情勢の一時的な緩和期待:イラン停戦模索の報道
市場に与える重要度:☆☆☆☆☆
解説: 本日の反発の最大の呼び水となったのは、深刻化していた中東情勢における「停戦模索」の動きだ。米国とイスラエルによるイラン攻撃が続き、ホルムズ海峡の封鎖懸念などで原油価格が急騰していましたが、イラン側が停戦を模索しているとの報道が伝わりました。 これにより、最悪のシナリオ(全面戦争による世界経済の崩壊)を警戒していた市場に「買い安心感」が広がりました。原油先物価格の上昇が一服し、インフレ懸念が和らいだことで、投資家のリスク回避姿勢が劇的に改善。これまで売り込まれていた幅広い銘柄に買い戻しが入る結果となりました。
暴落後の自律反発:日経平均株価が4営業日ぶりに1,000円超の反発
市場に与える重要度:☆☆☆☆
解説: 日経平均株価は前日までの3日間で計4,600円を超える歴史的な下落を記録していました。本日はその反動による「自律反発(下がりすぎた反動で自然に上がること)」が強烈に発生しました。 寄り付きから主力株を中心に買い戻しが優勢となり、一時は節目の56,000円台を回復。最終的には前日比1,032.52円高の55,278.06円で引けました。特に、指数への影響が大きい半導体関連株が力強く買い戻されたことが、全体の上げ幅を押し広げる要因となりました。短期的な過熱感が完全に一掃された後の、需給の歪みが是正される動きと言えます。
米国市場の安定と対米投融資における原発建設の思惑
市場に与える重要度:☆☆☆
解説: 前日の米国市場で、原油高の一服を受けて主要3指数が4営業日ぶりに反発した流れが日本にも波及しました。また、対米投融資の第2陣として「原子力発電所の建設」が有力候補に挙がっているとの報道が飛び込み、関連銘柄が物色されました。 日本ギア工業などがストップ高を記録するなど、特定のテーマ性を持った銘柄に強い買いが入りました。エネルギー危機の再燃が懸念される中で、クリーンかつ安定的なエネルギー源としての原発再評価は、今後も市場の重要なテーマとなる可能性があります。個別銘柄の動きが活発化したことは、投資家のマインドが「恐怖」から「選別」へ移り変わっている証拠だ。
重要ニュースに関する内容のまとめ
本日の市場は、中東情勢の最悪期を脱したとの期待感から、歴史的なリバウンドを見せました。4,600円超という記録的な下げの後、停戦報道という「光」が見えたことで、パニック的な売りが収束し、強力な買い戻しが発生した形です。
しかし、地政学リスクが完全に払拭されたわけではなく、依然として予断を許さない状況が続いています。市場は「最悪」は回避したと見ていますが、本格的な上昇トレンドへの回帰には、まだ材料が不足しているのも事実です。
私たちは、この反発に浮足立つことなく、冷静に「本物のトレンド」を見極める必要があります。
ないと’s 投資判断:生存と再起のための軍略
結論
結論から申し上げます。現在は【戦略的待機(様子見)】を維持しつつ、一部の【戻り売り(利益確定)】を進める局面です。 本日の1,000円超の大幅反発は心強いものですが、これは歴史的暴落の後の「自律反発」の域を出ていません。まだ全力で買い向かう時ではない。
理由
- 暴落後の「自律反発」の性質 日経平均は直近3日間で4,600円超も下落しました。本日の上昇はその2割程度を戻したに過ぎません。テクニカル的には25日移動平均線(約56,000円)を下回ったままであり、戻り待ちの売り圧力が非常に強い状態です。
- 地政学リスクの不透明感 中東での停戦模索の動きはポジティブですが、依然として「最悪の事態」への警戒が完全に払拭されたわけではありません。原油価格の動向次第では、再びインフレ再燃と金利上昇懸念が市場を襲うリスクがあります。
- 受給面のしこり 急落局面で発生した「追証売り(借金をして投資している人の強制売却)」や、新NISA勢の動揺による売りが完全に収束したか、見極めが必要です。パニックが去った後の「二番底」を確認するまでは慎重であるべきだ。
今後の具体的アクション
・戻り局面でのポジション整理 本日のような急反発を利用し、含み損が縮小した銘柄や、中長期の保有目的から外れた銘柄は一度売却し、現金比率(キャッシュポジション)を3割〜5割程度まで高めてください。
・底打ちの「証拠」を待つ 5日移動平均線が上向きに転じ、株価がその上で安定して推移するかを確認してください。また、出来高が落ち着き、ボラティリティ(価格変動幅)が収束してくるのを待ちましょう。
・プロ基準による「本物の銘柄」の再選定 地政学リスクやインフレに強い「資源株」「防衛株」に加え、金利上昇がプラスに働く「銀行株」、そして圧倒的なキャッシュ創出力を持ち財務が盤石な「超優良株」に、監視リストを絞り込んでください。
・次の「買い場」の指値準備 パニックが収まった後の「二番底(前回の安値を試す動き)」を想定し、自分が本当に欲しい優良銘柄を52,000円〜54,000円のレンジで指値(価格指定注文)して待つ冷静さを持ってください。
最後の一言
ブラック企業という地獄を抜け出し、自由を掴み取るための戦いは長期戦です。 今日のリバウンドに飛びついて「買い遅れた」と焦る必要は全くありません。 真の投資家は、嵐が去った後に静かに、かつ大胆に行動するものです。
今は兵(資金)を温存し、戦局の推移を冷徹に見守りましょう。自由への切符は、最後まで規律を守り抜いた者だけが手にできる報酬です。
明日も冷静に、生き残りましょう。


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