【2026/02/17】方向感なき相場。残業の合間に見極める「本物」の銘柄と「偽物」の罠

本日の日本市場は、目立った材料が乏しい中、方向感に欠ける展開となりました。5万7000円の節目を前に上値が重く、かといって大きく売り崩されるわけでもない、まさに「膠着状態」の一日でした。

目次

本日の市場概況

本日のマーケットは、買い材料も売り材料も決定打に欠け、様子見ムードが漂う一日でした。

  • 始値:56,819.37円
  • 高値:56,926.24円
  • 安値:56,135.12円
  • 終値:56,566.49円(前日比 -239.92円 / -0.42%)

市場が動いた理由の深掘り

  1. 手がかり材料難による様子見ムード 今週は米国の重要経済指標(PCEデフレーターなど)の発表や日銀の金融政策決定会合を控えており、大口投資家が積極的な売買を控える「イベント前の様子見」姿勢が強まりました。
  2. テクニカル的な上値の重さ 日経平均株価は5万7000円付近に強い抵抗線(レジスタンスライン)が存在しており、ここを突破するには強力な買い材料が必要です。MACD(トレンドの勢いを示す指標)も高値圏での停滞を示唆しており、上昇エネルギーが不足している状態です。
  3. 個別銘柄の物色に終始 全体を動かすテーマがないため、好決算銘柄や特定のニュースが出た銘柄を個別に売り買いする「循環物色」が中心となり、指数全体の動きは限定的となりました。

日中の値動き

寄り付きは前日の終値付近で静かに始まりました。午前中は一時5万6926円まで上昇し、5万7000円回復を試みる場面もありましたが、買いは続きませんでした。午後はジリジリと値を下げ、一時5万6135円まで下落しましたが、引けにかけては小幅に戻し、5万6500円台で取引を終えました。一日を通してボラティリティ(価格変動の幅)が小さく、方向感の定まらない展開でした。

寄与度・セクター分析

指数に影響を与えた主な銘柄とセクターの動向を分析します。

指数を押し上げた寄与度上位銘柄

東京エレクトロン(8035)

影響度:プラス77.21円 関連要因: 本日の日経平均がマイナスとなる中で、前日比プラス1.86パーセントの上昇を記録し、指数の下支えに最も貢献しました。 半導体製造装置の需要は底堅く、世界的なAIインフラ投資の恩恵を受ける中核銘柄として、調整局面での押し目買いが入りました。 同じ半導体関連でも後述のアドバンテストが下落する中、同社の強さが際立つ結果となりました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=8035

TDK(6762)

影響度:プラス54.15円 関連要因: 前日比プラス4.97パーセントと大幅高となり、寄与度で2位につけました。 電子部品セクター全体に資金が流入する流れの中で、特に同社が手掛ける積層セラミックコンデンサ(MLCC)などの需要回復期待が株価を押し上げました。 電気自動車(EV)やAIサーバー向けの高機能部品の成長性が再評価されています。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=6762

ファーストリテイリング(9983)

影響度:プラス43.32円 関連要因: 指数寄与度が最も高い同社は、前日比プラス0.81パーセントと小幅ながら上昇しました。 全体相場が軟調な中で、値がさ株としての底堅さを発揮し、日経平均の下落幅を縮小させる役割を果たしました。 国内の賃上げによる消費回復期待などが下値を支える要因となっています。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=9983

指数を押し下げた寄与度下位銘柄

ソフトバンクグループ(9984)

影響度:マイナス191.73円 関連要因: 本日の日経平均下落の最大の要因となり、一銘柄で約192円の下押し圧力となりました。 前日比マイナス5.10パーセントと急落しました。 傘下の英アーム株の調整に加え、AI関連銘柄への過熱感に対する警戒売りが直撃しました。 投資会社としての側面が強いため、市場全体のムードが悪化すると、リスク回避の売りが出やすい傾向があります。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=9984

アドバンテスト(6857)

影響度:マイナス81.56円 関連要因: 前日比マイナス1.13パーセントの下落となりました。 東京エレクトロンが上昇する一方で、同じ半導体関連の同社は売られました。 これまで生成AI関連の筆頭格として急速に株価が上昇してきた反動で、利益確定売りが優勢となりました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=6857

信越化学工業(4063)

影響度:マイナス32.59円 関連要因: 前日比マイナス3.47パーセントの下落となりました。 半導体シリコンウエハーで世界首位の優良企業ですが、本日は半導体セクター全体への売り圧力に押されました。 世界的な景気減速懸念も、素材メーカーである同社の株価の重石となりました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=4063

影響についてのまとめ

本日の日本市場は、ソフトバンクグループの大幅下落が全体ムードを冷やしました。一銘柄で日経平均を200円近く押し下げたインパクトは甚大です。

一方で、TDKや村田製作所といった電子部品セクターが強く買われたことは注目に値します。これは、市場の関心が「AIへの期待」から、AIを支える「具体的なハードウェアや部品」へとシフトしつつある可能性を示唆しています。

あと毎日大きく落としているリクルート…私の株も含み損まっしぐらです。

同じ半導体関連でも東京エレクトロンが買われ、アドバンテストが売られるなど、銘柄選別が非常にシビアになっています。指数全体の動きに惑わされず、こうしたセクター間、銘柄間の資金移動の潮流を見逃さないことが重要です。

重要ニュース

任天堂が続落、スイッチ後継機への期待と部材高騰の懸念が交錯

解説 任天堂(7974)が軟調な動きを見せています。市場では「Switch2(仮称)」の年内発売への期待が根強い一方、AI向け半導体需要の爆発的な増加に伴う「メモリ等の部材価格高騰」が収益を圧迫するとの懸念が表面化しています。2026年はPC市場を含めたデバイス全体の供給ショックが警戒されており、好業績でありながらも次世代機への移行期における「数字の空白」やコスト増を嫌気した売りが出ています。

関連リンク https://www.gamebusiness.jp/article/2026/02/06/26146.html

市場への重要度 ☆☆☆☆

電子部品セクターが逆行高、TDKや村田製作所に資金流入

解説 全体相場が軟調な中で、電子部品セクターの強さが際立ちました。TDK(6762)が約5パーセント、村田製作所(6981)が約7パーセントの上昇を記録しています。市場の関心が、生成AIの期待先行によるソフトウェア投資から、それを支える具体的なハードウェアや高機能部品の実需へとシフトし始めています。特に積層セラミックコンデンサ(MLCC)の在庫調整が進展し、収益回復への確信が高まったことが買いを誘いました。

関連リンク https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202602170342

市場への重要度 ☆☆☆☆

米国市場の3連休明けを控え、投資家は慎重姿勢を継続

解説 2月16日の米国市場がプレジデント・デーの祝日で休場だったため、東京市場では海外勢の動きが限定的となりました。今晩から再開する米国市場において、先週発表されたCPI(消費者物価指数)を受けた金利の先行きや、ハイテク株の調整が続くかどうかが焦点となっています。日本国内のGDP速報値の弱さも意識される中、積極的な買いを手控えるムードが強く、日経平均は4営業日連続の下落となりました。

関連リンク https://www.gaitame.com/media/entry/2026/02/17/170000

市場への重要度 ☆☆☆

ニュースに関する内容のまとめ

本日の市場は、指数寄与度の高い大型株が調整を続ける一方で、電子部品などの実需が見込めるセクターへ資金が循環する動きが見られました。

日経平均は5万7000円を割り込んだ状態が続いていますが、後場にかけての下げ渋りは、一部のセクターでの買い意欲の強さを物語っています。

投資家としての注目点は以下の通りです。 ・AI関連銘柄における「期待」から「実需」への選別の進展 ・今晩再開する米国市場のハイテク株の動向 ・円高進行が一服し、輸出関連株の下値が固まるかどうか

理不尽な労働環境で資産形成を目指す私たちにとって、こうした調整局面は「本物」の銘柄を安く仕込むチャンスです。焦らず、規律を持って次の波を待ちましょう。

ないと’s 投資判断

結論:基本は「様子見」を継続。ただし、急落した優良銘柄の「指値買い」は有効。

今は全力で買い向かう局面ではありません。日経平均が5万7000円を割り込み、4日続落という弱い地合いです。しかし、市場全体が悲観に傾いている時こそ、冷静に「本物」の銘柄を拾う準備をするのがサラリーマン投資家の生存戦略です。

判断の理由

  1. テクニカル的な調整局面の継続 日経平均株価は25日移動平均線を明確に割り込み、目先は下値模索の展開が続いています。ここからV字回復する確度は低く、5万6000円台での底固めを確認する時間が必要です。
  2. 重要イベントを控えた不透明感 今晩の米国市場の再開、そして週末にかけて予定されている日米の経済指標発表を前に、大口投資家は積極的にリスクを取らない姿勢を見せています。
  3. セクターごとの明暗の激化 ソフトバンクグループのような期待先行銘柄が売られる一方で、TDKや村田製作所のような「実需」に裏打ちされた電子部品株が買われるなど、選別色が強まっています。これは健全な調整ですが、銘柄選びを間違えると大きな痛手を負う局面です。

今後の具体的なアクション

・キャッシュポジションの維持 引き続き、資金の30パーセント程度を現金として温存します。暴落は準備していない者には「恐怖」ですが、現金を持つ者には「好機」です。

・電子部品セクターの監視強化 本日強さを見せたTDK、村田製作所、太陽誘電などをウォッチリストの最上位に登録します。これらの銘柄が一時的に調整した局面は、押し目買いの好機となる可能性があります。

・「指値注文」の活用 欲しい銘柄に対して、現在の株価から5パーセントから10パーセント下に指値注文を入れておきます。日中の乱高下(瞬間的な急落)を捉え、有利な価格で約定させるための戦略です。

・決算書の再確認(週末の宿題) 残業で疲れているとは思いますが、保有銘柄の直近の決算短信を見直し、「現金を生み出す力(営業キャッシュフロー)」が落ちていないかを確認してください。

最後に一言

理不尽な上司に頭を下げ、満員電車に揺られる毎日。そんな泥臭い日々を過ごす皆さんの痛みは、私が誰よりも分かっています。

しかし、今日の市場の停滞に焦る必要はありません。正しい規律に基づき、数字の裏付けがある「本物の企業」を虎視眈々と狙う姿勢こそが、将来の私たちを自由にしてくれます。

市場が退屈な時こそ、学びと準備のチャンスです。明日も規律を守り、共に生き残りましょう。

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