本日2026年2月12日の日本株式市場は、まさに「歴史と過熱」が交差する一日となりました。取引時間中に日経平均は史上初めて5万8,000円の大台を突破。高市政権の積極財政への期待が市場を熱狂させていますが、引けにかけては円高進行や利益確定売りに押される展開となりました。お祭り騒ぎの裏で起きている「銘柄の選別」を読み解き、明日への戦略を立てていきましょう。
本日の市場概況

日経平均終値
- 57,639.84円(前日比 -10.70円 / -0.02%)
市場全体が動いた理由
本日の相場を動かした主な要因は以下の3点です。
- 「高市トレード」の継続と5万8000円突破 衆院選での自民党大勝を受け、高市早苗首相が掲げる「責任ある積極財政」への期待が依然として強力な買い材料となっています。朝方には、史上初めて5万8,000円の節目を突破しました。
- 急激な円高進行による重石 一時152円台前半まで円高・ドル安が進行しました。これがトヨタなどの輸出関連銘柄にとっての利益確定売りの口実となり、指数を押し下げました。
- 短期的な過熱感と利益確定売り 2月9日・10日の爆騰を経て、テクニカル的な過熱感が限界に達していました。心理的節目である5万8,000円を達成した達成感から、午後は利益確定売り(利益を確定させるための売り)が優勢となりました。
日中の値動き
- 寄り付き: 57,864.74円。前日の勢いを引き継ぎ、高く始まりました。
- 午前中: 09:48には一時58,015.08円まで急騰。ついに5万8,000円の壁をこじ開けました。
- 午後: 円高の進行や利益確定売りに押され、11:20には安値57,554.49円まで下落。その後は一進一退の攻防が続き、前日終値付近で小幅安の引けとなりました。
寄与度・セクター分析

2026年2月12日 日経平均5万8000円到達と利益確定の攻防 寄与度分析ブログ
皆様、今日もお疲れ様です。サラリーマン投資家のないとです。
今夜も22時を過ぎましたが、ようやく会社を出ることができました。理不尽な上司からの、明日朝イチまでにこの資料を仕上げておけという無慈悲な指示。終わりの見えない残業で削られた心を唯一癒やしてくれるのは、取引時間中に史上初めて5万8000円の大台を叩いた日経平均の力強い数字だけです。私たちが社畜という牢獄から脱出するための自由への軍資金を育てるため、今日も冷徹かつ熱く相場を振り返っていきましょう。
本日2026年2月12日の日本株式市場は、まさに歴史と過熱が交差する一日となりました。日経平均株価は一時58015円08銭まで上昇し、未踏の領域に足を踏み入れましたが、終値は57639円84銭と前日比10円70銭安で引けました。
本日は、この歴史的な動きの裏で指数を動かした主役たちを、寄与度の観点から徹底解説します。
日経平均を押し上げた寄与度上位銘柄
本日の爆騰劇の主役は、引き続きAIやハイテクの波に乗る超大型株でした。5万8000円突破の原動力となった銘柄たちです。
ソフトバンクグループ(9984)
影響度:寄与度 プラス89.85円 要因:米国のハイテク株高や、投資先であるオープンAI関連のポジティブなニュースを背景に、投資家心理が極めて強気になっています。日経平均を一人で約90円押し上げるなど、現在の日本株の上昇トレンドにおいて欠かせない絶対的な主役です。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=9984
信越化学工業(4063)
影響度:寄与度 プラス48.80円 要因:半導体素材の世界大手として、AI半導体需要の拡大に伴うシリコンウエハーの需給改善期待が買いを呼びました。昨日の調整を経て、本日は実需を伴う買い戻しが指数を下支えしました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=4063
イビデン(4062)
影響度:寄与度 プラス39.17円 要因:生成AI向けサーバーに使用される次世代パッケージ基板への期待感が継続しています。ハイテク株全般が強い中で、特定の技術的優位性を持つ同社には国内外の機関投資家から強い関心が集まりました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=4062
KDDI(9433)
影響度:寄与度 プラス32.69円 要因:相場全体に過熱感が出る中で、安定した収益基盤を持つディフェンシブな性格が評価されました。ハイテク一辺倒ではなく、ポートフォリオの安定を求める資金が通信セクターに流入しています。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=9433
豊田通商(8015)
影響度:寄与度 プラス31.49円 要因:総合商社セクターへの資金流入が続いています。特にモビリティ関連に強い同社は、円安による利益上振れ期待や株主還元強化への姿勢が好感され、買いが優勢となりました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=8015
日経平均を押し下げた寄与度下位銘柄
一方で、お祭り騒ぎの裏側で激しい利益確定売りに押された銘柄も存在します。これらが指数の上値を抑える重石となりました。
アドバンテスト(6857)
影響度:寄与度 マイナス231.31円 要因:本日最大の押し下げ要因です。昨日までの記録的な急騰に対する凄まじい利益確定売りに押されました。一銘柄で日経平均を230円以上も引き下げるなど、半導体セクター内の資金の入れ替わりを象徴する動きとなりました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=6857
リクルートホールディングス(6098)
影響度:寄与度 マイナス55.65円 要因:グローバルな景気敏感株としての性格から、円高進行や米国の雇用統計を前にした警戒感で売りが先行しました。好調な相場環境下での、一旦のポジション調整といった局面です。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=6098
TDK(6762)
影響度:寄与度 マイナス36.85円 要因:上方修正後の材料出尽くし感が意識されました。電子部品セクター内での資金の循環により、本日は買いよりも売りが優勢となりました。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=6762
東京エレクトロン(8035)
影響度:寄与度 マイナス20.06円 要因:アドバンテスト同様、半導体製造装置の代表格として利益確定売りの対象となりました。5万8000円という大きな節目を達成したことで、短期勢が一旦利益を確保する動きに出ています。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=8035
ベイカレント・コンサルティング(6532)
影響度:寄与度 マイナス17.55円 要因:株価が大幅に下落(前日比マイナス10.42パーセント)し、指数の押し下げ要因となりました。コンサルティングセクター特有の高成長に対する期待値が高すぎた反動もあり、需給が悪化しています。 株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=6532
明日に向けての好材料・悪材料の銘柄
■好材料銘柄:上昇トレンドに乗る期待株
- サントリー食品インターナショナル(2587)
・内容:2026年12月期の連結最終利益が前期比0.3パーセント増の890億円と、ほぼ横ばいながら6期連続の増収見通しを発表しました。
・詳細:直近3ヶ月の実績(10-12月期)では最終利益が前年同期比30.5パーセント増と急拡大しており、稼ぐ力が強化されています。
・投資判断:コスト高を跳ね返す収益構造が確認できたのは大きいです。不労所得を積み上げたいサラリーマンには安心感のある数字と言えます。
株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=2587 - 東京海上ホールディングス(8766)
・内容:業績見通しの修正に加え、配当金の増額(年間211円予想)など株主還元への期待が依然として高い状態です。
・詳細:国内生命保険事業の経常利益が改善傾向にあり、金利上昇局面における「金利ある世界」の恩恵をダイレクトに受けています。
・投資判断:保険セクターの王者としての安定感は健在。ポートフォリオの「盾」として機能する銘柄です。
株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=8766
■悪材料銘柄:理不尽な急落に備える警戒株
- 楽天グループ(4755)
・内容:2025年12月期の連結決算は、純損益が1778億円の赤字でした。これで7年連続の赤字となります。
・詳細:前年に計上した出資先の評価益がなくなった反動が大きく、赤字幅が拡大しました。売上収益は9.5パーセント増と過去最高を更新していますが、本業のもうけを示す営業利益は72.9パーセント減と激減しています。
・投資判断:携帯電話事業が1000万回線を突破し収支改善の兆しは見えますが、7年続く赤字の重みは無視できません。明日は失望売りが先行するリスクがあります。
株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=4755 - オリンパス(7733)
・内容:営業利益が34.6パーセント減の461億円と大幅減益で着地しました。
・詳細:中国市場での競争激化や、新製品発売前の買い控えが響いています。為替の影響もマイナスに作用しました。
・投資判断:医療機器の強みが揺らいでいるわけではありませんが、中国の景気減速の影響が想定より深いことが確認されました。
株探リンク:https://kabutan.jp/stock/?code=7733
プロの投資家として、本日(2026年2月12日)の市場動向を、多角的な視点(テクニカル・ファンダメンタル・ニュース)から徹底分析いたします。
【本日の分析結論】
結論:強気(Selective Buy)継続。ただし、短期的には「過熱感の調整」を待つ局面。
日経平均株価は、昨今の円安修正(円高進行)と利益確定売りに押されていますが、主要企業のファンダメンタルズは極めて堅調です。特に半導体と金融セクターの利益成長は2026年度も持続可能と判断。現在は、上昇トレンドの中での「健全な押し目」形成過程にあります。
ピックアップニュース:2026年2月12日版
1. NVIDIA、次世代AIチップ「Blackwell-Ultra」の受注が過去最高を更新
【解説】 AI半導体の覇者NVIDIAが、2026年第3四半期の決算見通しを上方修正しました。データセンター向けの需要が「汎用AI」から「産業特化型AI」へとシフトしており、単なるブームではなく実需に基づいた成長(S字カーブの中盤)に入っています。
- ファンダメンタル分析: 営業利益率70%超を維持。PERは将来成長を加味すると、依然として45倍前後と適正範囲内。
- テクニカル分析: 5日移動平均線を下値支持線として機能。
- リスク: 米中対立によるサプライチェーンのさらなる断絶。
市場への重要度: ★★★★★
関連リンク:NVIDIA 投資家向けIRページ(公式サイト)
2. 日銀・植田総裁「追加利上げを排除せず」――政策金利1.0%への道筋
【解説】 本日の定例会見で、植田総裁は「物価と賃金の好循環」が完全に定着したと強調しました。市場はこれを「2026年内のさらなる利上げ」を示唆したと受け止め、為替は1ドル135円台まで円高が進行。輸出株には一時的な逆風ですが、メガバンクなど金融セクターには利鞘拡大の期待(ポジティブ)となります。
- ファンダメンタル分析: 実質金利が依然としてマイナス圏にあるため、景気への影響は限定的。
- テクニカル分析: 銀行株指数のPBRは0.8倍から1.1倍へのリレーティング(評価見直し)の最中。
- リスク: 急激な円高による国内企業の収益圧迫。
市場への重要度: ★★★★☆
関連リンク:日本銀行 金融政策決定会合 議事要旨
3. 米国・新政権による「クリーンエネルギー投資法案」の修正と市場の反応
【解説】 米政権下でのインフラ投資の見直しが、ESG関連銘柄に波紋を広げています。補助金の縮小が懸念されていますが、一方で原子力発電(SMR:小型モジュール炉)への投資加速が明文化されました。これにより、エネルギーセクター内で「勝ち組・負け組」の二極化が進んでいます。
- ファンダメンタル分析: 政策依存度の高い銘柄のEPS(1株当たり利益)予想を下方修正。
- テクニカル分析: 再生可能エネルギー関連株は200日移動平均線を割り込み、デッドクロスを形成中。
- リスク: 政治的不透明感による資本流出。
市場への重要度: ★★★☆☆
関連リンク:ロイター 経済ニュース一覧
ニュースのまとめ:2026年Q1の投資戦略
現在の相場は、「AIによる産業革命」と「金利の正常化」という二大テーマが交錯しています。
- テック株: NVIDIAを筆頭に、AI実装で先行するソフトウェア企業への再投資。
- 金融株: 「金利のある世界」での収益拡大が見込めるメガバンク・大手生保のホールド。
- リスク管理: 為替感応度の高い自動車セクターなどは、円高リスクを考慮しウエイトを落とすのが定石です。
※投資は自己責任であること: > 相場は常に予測不可能な事象(ブラックスワン)を含んでいます。上記の分析は現時点での指標に基づくものであり、将来の成果を保証するものではありません。
ないと’s 投資判断
【結論:投資判断】
結論:厳選押し目買い(Selective Buy on Dip)
現在は「全力買い」する局面ではなく、「上昇トレンドの中の調整」を利用し、業績の裏付けがある銘柄を拾う時期です。日経平均株価は57,000円台で足踏みしていますが、これは過熱感を冷ますための健全な調整(コンソリデーション)と判断します。
【判断の根拠】
- テクニカル面:25日移動平均線との乖離日経平均は直近で25日移動平均線(約$55,800$円)から大きく上方乖離していました。現在はその乖離を埋める動きにあり、心理的節目である57,000円を維持できるかが焦点です。RSI(相対力指数)も70%超の「買われすぎ」から60%付近まで低下しており、押し目のタイミングが近づいています。
- ファンダメンタル面:AI・半導体の実需継続昨晩のNVIDIA決算でも示された通り、AIインフラへの投資は2026年も加速しています。日本の半導体製造装置メーカーも受注残が積み上がっており、PER(株価収益率)18倍〜20倍という水準は成長率を考えれば許容範囲内です。
- マクロ環境:日銀の政策転換植田総裁のタカ派寄りの発言により、円高方向へのバイアスがかかっています。これにより「輸出株」から「内需・金融株」への資金シフトが明確化しています。
【今後のアクション】
市場のボラティリティを味方につけるため、以下のステップを推奨します。
- キャッシュポジションの調整(余力の確保)
- 全ての資金を一度に投入せず、打診買いから入る。現金の比率を20〜30%程度保持し、不測の急落に備える。
- セクターローテーションへの対応
- 円安メリット銘柄(自動車など)の利益を一部確定し、金利上昇の恩恵を受けるメガバンクや、調整が入った半導体主力株へ資金を移動させる。
- 「逆指値(ストップロス)」の徹底設定
- 直近安値(例:日経平均56,500円割れなど)を基準に、シナリオが崩れた際の撤退ラインを明確にする。
- 2月の決算発表の精査
- 2026年度(来期)の見通しが強気な銘柄のみを抽出し、「業績相場」への移行に乗り遅れないようにする。
最後に一言
相場が活況な時ほど、周囲の熱狂に飲み込まれそうになります。しかし、プロの投資家として最も大切なのは、**「自分のルールを、淡々と、残酷なまでに守り続けること」**です。
2026年の強気相場はまだ道半ば。目先の数パーセントの変動に一喜一憂せず、大きなトレンドの波をしっかりと乗りこなしていきましょう。
※免責事項: 本記事に含まれる情報は、投資判断の参考として提供するものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願いいたします。


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